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2024年12月

2024年12月03日

「野菊の墓」伊藤左千夫より


純真な恋物語ですが過去に度々、
映画化やドラマ化されたので
ご覧になった方も多いかと思います。


*「爪の垢ほど」
ほんの僅かなこと。きわめて少量のたとえ。

主人公の民子を野菊と重ねたこのくだり
可憐な人柄を表わす描写がいいですね。

さて、映画はどなたの民子さんをご覧になりましたか~!

*著書「和のふるまい 言葉事典」では
映画化、映像化、舞台化された
文豪作品を中心に言葉探しをしました。

📕本の下には、
たれの部分に菊が織られている疋田絞り風袋帯

♪今日の1曲♪
民子さんを演じた一人 
♯山口百恵さん ♪さよならの向こう側
2024年12月02日

泉鏡花の歌行燈・高野聖より

著書の『和のふるまい 言葉事典』
~所作まで身にしみる 趣ある言い方〜は
明治・大正・昭和初期に活躍した文豪たちの作品を中心に
すこし古風な身体や心の動き、ふるまい言葉を収集しました。

どこに書かれているか分からない「言葉」。
ひたすら読みつづけ言葉を探す作業に約1年。

こちらの泉鏡花の作品にもたくさんの言葉が見つかりました。
文章自体が美しく、言葉なのか文章なのか。
表現に独特の世界観がありました。

こんな言葉があるのかな?と
国語辞典にも広辞苑にもなく造語もありましたが
言葉に注目した読み方もまた新しい発見でした。

「揉み手をする」など

*本の下の生地は能登上布の帯。
麻で織っているのでヒンヤリした肌触りが夏に最適