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2019年06月24日
藤布と京都の木綿
「丹後の藤布と相楽木綿」
京都の北と南の織物を見てきました。
御池の「しまだいギャラリー」で25日まで
藤布は山に自生する藤づるの皮をはいで、
繊維を取り、煮て、洗って、紡いで、織る。
日本の染織の技術は繊細かつ地道な作業で
残すことは至難の業だとつくづく思いました。
険しい山に生殖する硬い藤のつるを
採る作業も、繊維を裂く作業も織るのも
重労働でほんとうに根気のいる作業です。
江戸時代の中期ころに木綿が普及するまで
庶民の衣料は麻や藤の繊維でした。
明治、大正になっても藤布は織られていましたが
時代の流れとともに姿を消していきました。
相楽木綿は明治から昭和10年代に京都の府南部で
織られていたようですが初めて知りました!
「相楽木綿の会」
「丹後藤織り保存会」の方が
講習会をひらき伝統技術を
継承されていることも知りました。